IN THE GAME
【美里side】
美々の足、痛そう…
すごく心配なのに、
わたしは真に心配されてる美々を、いいなあ、なんて思ってしまう。
だから、「美々!私の肩につかまりなよ!立てる?」
と言ったのも。
真が今にも「俺がおぶってやるよ。」とか言いそうだったから。
「ありがとう」って言ってくれる美々に、ちょっと罪悪感。
美々。わたしは嫉妬で動いただけなの…ごめん。
そのままわたし達は歩き始めた。
後ろの方で、美々の歩調に合わせて、ゆっくりと。