IN THE GAME

【咲side】




なんなのよこいつ！！





ゲームなんでしょ！？





なのになんで、知るはずもないことを知ってるのよ！！





『咲〜』




「何よ！」




『今、6人がバラバラなのには理由があるのよ。この森の中にいるときに限り、選ぶことが出来るの。』




「選ぶ？」




『そう。今すぐこのゲームを抜けるか、まだ続けて成功するかも分からないGAME OVERを目指すか。』




「？そんなの…」




抜けたいに決まってるじゃない、と言おうとしたが、次の彼女の言葉にかき消された。




『ま、咲が抜けるを選べば、他の5人は一生ここから出られないけどね～。』




「…へえ。」




『だからね！他の人に先越される前に選ばないと、自分が出られなくなるの！』




「…裏切られる前に、裏切るってことね、わかったわ。」