猫の猫による猫のための…
「 ん ……っ、」
あのまま寝てしまったらしく
相手に抱き締められたまま目を覚ました、
「 おはようございます、」
声の主を見上げれば 爽やかに微笑む なんてのは全く無く
ニヤリと笑ってこちらを見下げる、
「 …何よ、」
睨み上げたつもりだったがどうも寝ぼけて見えるらしく
「 んふふ、まだ眠いですか ? 」
と意地の悪い返事をされた、
「 寝るならベッドで寝てください ? 」
何が楽しいのか普段よりにこやかに話しかけてくる相手が妙に格好良く見えてしまい
不覚にも鼓動が早くなった、
「 …寝ないよ、」
かろうじてそう答えるのが精いっぱいで
言えば直ぐに相手の胸に顔を埋めた、