猫の猫による猫のための…





    「 晩飯、何にします ? 」


     赤くなった顔は冷静を取戻しはじめ


     頭が今更ぼんやりしてきた、

    

    「 場合によっては買い物行くんで、」



     早くしろよ と急かすような相手の声も有耶無耶に聞こえて


     もう少し、こうしていたい


     なんて思った、



     
     なかなか答えない私に 諦めたのか何なのか


    「 ハンバーグね、」


     と勝手に晩御飯が決まった、




     決まれば、執事は食事をつくる


     それが仕事、



     だから相手も部屋を出ようとする、


     結局、晩御飯が何だろうとこの時間には出ていく、


     



     しばしの 独り










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