SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜
「俺は、ココが好きだからココで寝てるの!!

で?モエは何でココに?」

俺は再び聞いた。


「私は、仕事終わって帰る途中にトイレ行きたくなって、この公園に・・・。そしたら、何か死体みたいなのがあったから・・・」


モエは言った。


って死体かてっ!!


んっ?帰る途中??
繁華街からこの公園に来る道って、結構薄暗いのに・・・。

一人で・・・?危ないなぁ、女一人で。


「隣、座っていい??」

モエはそう言いいなが・・
んっ?すでに座ってから言うなって。


「モエこんな所を一人で歩いて帰ってたのか?」

俺は聞いた。


「うん・・・」


モエは寂しそうにうなずいた。


「もしかして・・・、これが運命の再開だったらいいなっ・・・」


モエはうつ向きながら独り言のようにささやいた。


一瞬、ドキッとしてしまった俺がいた。


「あのさぁモエ!!俺、帰るから、彼氏か誰か呼べよ!!ココを女一人とか危ないし!!つーか、毎日歩いて帰ってるの?」


俺はモエに聞いた。


「今日はたまたま 歩いて帰ってるだけ・・・。

彼氏いないもん・・・」


モエはうつ向いたまま答えた。


「じゃあ、俺がココにタクシー呼んでやるよ」


「呼んでも乗らない・・・」


モエはうつ向いたまま答える。


「じゃあ、大志さん呼ぶから・・・」
< 14 / 55 >

この作品をシェア

pagetop