SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜
それから、私が心生と談笑するたびに、モエさんは私に鋭い眼光を浴びせてきた。


怖っ!!
つーか何??
この女!!私なんかムカついてきた。
このモエという女に!!

もう呼び捨てでいいや、この女!!!


モエと吉本と名乗る男と心生の三人で談笑してる時は、私は会話に入れずにいた・・・。

いや、バカモエに目で抑止されてた。

やっぱムカつくこのバカ女!!


すると、吉本がトイレに行くため席をたった。


すると、モエは心生に身をを寄せ、何やら心生の耳元で話かけた。


えっ?何?この女??


「俺、彼女いるからそういうのはいい!!交換しない!!」


心生がはっきりとそう言った!!

この女!!心生と連絡交換するつもり??
自分の指名客の連れまで・・・
どうするつもり??


でも、心生って以外と一途っぽいなぁ。
こうやって、彼女いるってハッキリ言う男っていいよねっ。


こういう男が彼氏なら、キャバクラぐらいなら行っても許せるかも・・・。


そう思いながら、私は心生の横顔を見つめていた・・・。


「何やってるのぉぉ?ヒナちゃん?

吉本さんがトイレに席をたったでしょ?

おしぼり持ってトイレの前で待ってなきゃねぇ?」


と優しく微笑みながら、モエは私に言ってきた。

もちろん目の奥は笑ってない!!
心生に断られて、少し目の怖さが増してる感じ。


あっそうかっ!!いけないっ忘れてた・・・。

って、それあんたの仕事やん。
吉本の担当あんたじゃん。

あんたがおしぼり持って待ってなきゃじゃん!!
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