SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜
吉本と入れ替わりで、心生がトイレに・・・。

私は席に戻らずそのまま、おしぼりを持って心生を待った。


なかなか出てこないなぁ・・・心生。


大丈夫かなぁ・・・。


あっ!!出てきた!!!


「ねぇ大丈夫??戻ってくるの遅いからさぁ・・・飲みすぎて気分悪くなった?」


と言って私は心生におしぼりを優しく差し出した。


「大丈夫!!ありがとう」

心生は優しい目でそう答えてくれた。
その優しい目に吸い込まれそうな私は少しドキッとした。

いや、かなりドキッってしてしまった。

あっ!!言わなきゃ。
心生には言わなきゃ。


「あのさぁ!!!

・・・やっぱり何でもない。」


あのさぁ!!!
モエとは絶対に番号交換しちゃダメ。
あの女だけは、気をつけて!!


と言いたかった。


言えなかった・・・。


モエの視線を感じた・・・。


「ごめんっ!!私トイレ。」


そう言ってモエは私達の横を通り過ぎた。

心生にばれないように私を睨みつけながら・・・。


つーか、何??あの女!!抜け目なさすぎ!!


って、私何で心生にドキッってしてまったのかなぁ。何故?この男を守ろうとしたの??


一目惚れ??


ダメ!!
私は男を信用しないの!!一目惚れなんてない!!!しかも、心生には彼女いてるし、その彼女を大切にしてほしい。


何か私が心生と喋るとモエは凄く睨んでくるし・・・
もう私は何も関わらないようにしよう。


何か面倒なことになったらいやだし・・・。


でも気になるなっ・・・。

心生のこと・・・。
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