SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜

先輩は、玄関の扉の真ん中付近にある郵便受けみたいな小さな小窓を開いて、


「おーいっ、吉本〜吉本〜！！！」


借金取りかっお前はっ！！

「アイツこの部屋にはもう、いねぇかもなっ！！」


先輩が言った。


「えっ？」

俺が言うと、


「だって電気のメーター回ってねぇだろっ！！ほらっ見てみろっ！！」


と先輩は言って、玄関の横の壁に備え付けられてる電気メーターの方を指差した。


あっなるほど。なんかコイツ慣れとるなっ・・・。
って感心してる場合違うかっ！！


んっ？？

「ちょっとちょっと！！兄さん達！！吉本の知り合いかっ？」

と言いながら、男二人が俺達に近寄ってきた。
あっ！！先のセダンの・・・。


「なぁ？様子みてたけど、あんたらも吉本を探してるみたいだなっ！！」


男のうちの一人がそう言ってきた。


そして、先輩と話だした。

一時して、俺達は吉本のマンションをあとにした。

「桜井。多分、吉本のヤツ飛んだなっ！！この街にはもういねぇなっ。

さっきの男達、おそらく借金取りやぞ！あれは！」


と先輩は何か自分の憶測を自慢気に話してきた。


おぉーーー。さすが先輩！！カッコイイ！！
ヒュー！ヒュー！

確かに、この男は仕事も出来てカッコイイが・・・・


水虫である・・・・。



つーか、その憶測は誰でもピンｯとくるし！！
俺もそう推測していた。