SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜
その日の夜!!

俺は、菜々の店に向かった。
菜々なら吉本の行方を知ってるかも知れない!!
そうピンッときた!!
キャバクラとか一人で行くのは初めてで、少し緊張した。

いや嘘をついた。そこまで緊張してなかった。


「いらっし・・・!!心生くん!!!!えっ?何で?何で?何しに来たの?」


菜々はビックリして急いで俺の横に座ってきた。


「聞きたい事がある!!だから来たっ!!」

俺は、菜々に言った。


「今すぐ帰って!!」

えっ??
菜々は俺がくわえた煙草をスッと取り下げて、そう言った。

なんだこの女!!


「私は、心生クンに店に来てとか一言も言ったことないっ!!
聞きたいことなんか、店に来ないで外で逢って聞けるじゃん!!

私は心生クンをお客さんにするつもりはない。
お金は使わせたくないから今すぐ帰って。
今夜仕事終わって、逢おうよ。」


と、菜々は俺の耳元で少し早口で言ってきた。


「すみません!!お客様、お帰りです。」

菜々は黒服にそう伝えた。


チーーーン

あっさり退店!!
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