SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜

俺は菜々の仕事が終わり、菜々が指定した場所に車を走らせた。

店のビルの裏の路地・・・
そこには、高級車がずらり並んでいた。
水商売の姉ちゃんを向かえに来た、彼氏や愛人相手、アッシーくん達だ！！


おいっおいっ！！完全に俺の車は場違いだろっ！！(苦笑)


俺は堂々と四駆を停車させた！！

早く来いよ！菜々のバカやろう！！
そう思いながら。


菜々は俺の車が何か知っている。
普段のメールのやり取りで・・・。

しかし、店終わってここに来る夜の嬢達はみんなサングラスしたり変装して出て来るから異様な光景だ。


ガチャ！！！

「ただいまっ！！」

菜々が乗って来た。

そして菜々はバッグから携帯を取りだし、電源を切った。


「今からは、私と心生ｸﾝの時間！！誰にも邪魔させない！！ヨシッ！行こう」

そう言って、菜々は俺に微笑んだ。


この時間帯、アフターの誘いの電話が結構かかって来て、うざいらしい。


俺は車を出した。


「ねぇ、あそこ行きたい。この前の公園。初めて二人がキスしたあの公園で話そうよ。すぐそこやし。」

菜々は言った。
キスしたって、あれはお前が無理やり俺に・・・