SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜

車を路肩に停めて、俺達二人はベンチに座った。


「吉本の事聞きたいんでしょ？？心生くんは？」

菜々から切り出した。


「やっぱりっ！！菜々は何か知ってるのかっ？大志さんはどこにおるん？？」

俺は菜々に聞いた。


「知らない！！
昨日、お店に二人組の男が来て・・・

吉本を捜してるって来たの。」


二人組の男？

あのマンションにいた男かっ・・・？？


「でも、本当に知らないの。私は何も知らない！！」

菜々はそう答えた。


「そうか・・・。

悪かったなっ、変なこと聞いて。」



そうか・・・！！
吉本は消えたっ。

何故だ？いったい何があったんだよ？大志さんよぅ？マジで意味わかんねぇよ！！！


「さっ帰るかっ！！送るよマンションの下まで。」


そう言って俺は立ち上がろうとした。