SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜
心生・・・。


あの吉本って人も最近はお店に来ないし、あの人が心生を連れて来ない限り、


もう心生に逢うことはないんだろうなぁ・・・。


って何心生に逢いたがってるんだろっ私??



「しかし、モエもあの男にどんだけ尽くすんだろっ??

まっアイツ等のことなんかどうでもいいけど!!」


とマナミさんは、呟いた。

んっ??モエが尽くす??どういうこと??
あの吉本って人が客としてモエに尽くしてるんじゃないの??


「どういう意味です??」

私はマナミさんに聞いた。

「あの吉本は、モエの客でも何でもないの。


簡単に言えばモエが吉本に惚れこんでるわけ。」


えっ??まだ、いまいちよくわかんない・・・。


「あの二人が出逢ったのは、この街とは違う別の街。
一人の女が一人のホストにホレた。
ホストは店を辞め、この街に来た。


そのホストを追って来たのか、呼ばれて来たのかは知らないけど、女もこの街に来た。


どっちにしても、ホストからしたら都合のいい女・・・


そのホストと女ってのが、あの二人ってこと。


おしまい。分かった?」

マナミさんは外を眺めながらそう言った。
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