SA-KU-RA〜これが俺の歩む道・これが私の歩む道〜
軽くご飯を済ませ、私達は店を出た。

私は最近、マナミさんを迎えに来る彼氏さんの車で、マンションまで送ってもらってる。


「美結のマンション通り道だから、どうぞっ」

って二人が言ってくれたから、私はその言葉に甘えさせてもらってる。


感謝。感謝。


彼氏さんは、いつもマナミさんのチビちゃん達を寝かしつけて、自分も次の日の仕事の為に仮眠をして、その後にマナミさんを迎えにくる。


マナミさんは彼氏さんの体を心配して、


自分が仕事中は、子供は夜間保育にお願いするよ!!
迎えも無理して来なくていいよっ!!


と言っても、

マナミさんの彼氏さんは、
毎日チビちゃん達の面倒をみる。

毎日迎えに来る。


マナミさん、彼氏さんに相当愛されてるなぁ。


でも今夜は遅いから、二人でタクシーで帰ることにした。


「あっ!!

私もコウのこと、
めちゃくちゃタイプだしっ!!

私も狙っちゃおうかなぁ!!コウのこと。」


別れ際、タクシーの車内でマナミさんは突然そう言った。

えぇぇぇっ!!!


「ほらっ!!美結!!

顔に出たっ!!

冗談よっ!冗談っ!

私には、愛してやまない大好きなダーリンがいますからっ!!

おやすみなさい美結!!

またね!!」


ガルルルルルル(怒)

また、マナミさんに試された〜〜。


私、男嫌いやもん!!
男なんかっ、好きになんかならないんだから!!
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