白と黒の神話
一行はグローリアの王都への道をたどっているのだった。しかし、いくら急いだからといって、一日で到着できる距離ではない。そして、国王と早急に会えるように手配する必要があると考えたセシリアは、王都への中継地点でもある休憩所を使うことにしていたのだった。
「リア、ここは?」
自分が今までに使ったことのある宿場とはまるで違う雰囲気に驚いたミスティリーナが興味深そうにたずねている。
「ここは国王陛下や貴族たちが地方に行く時に休憩したり、宿泊したりするところよ。ここなら、陛下にすぐ連絡もとれるし」
セシリアはそう言っているが、それだけではないことをミスティリーナは感じている。あたりをみた彼女は近くにカルロスとウィアがいないことを確かめると、セシリアに耳打ちしているのだった。
「それだけじゃないでしょう。あいつらがいるからでしょう」
「リア、ここは?」
自分が今までに使ったことのある宿場とはまるで違う雰囲気に驚いたミスティリーナが興味深そうにたずねている。
「ここは国王陛下や貴族たちが地方に行く時に休憩したり、宿泊したりするところよ。ここなら、陛下にすぐ連絡もとれるし」
セシリアはそう言っているが、それだけではないことをミスティリーナは感じている。あたりをみた彼女は近くにカルロスとウィアがいないことを確かめると、セシリアに耳打ちしているのだった。
「それだけじゃないでしょう。あいつらがいるからでしょう」