白と黒の神話
 そう言ってセシリアたちをみた表情は真剣そのものなもの。今までの態度とは異なるために、セシリアたちも緊張の色を隠せない。そんな彼女たちを前にして、シュルツはようやく核心を話し始めていた。


「そこにいる神竜。彼と僕とは昔なじみでね」

「そんな感じだったわね。で、あんたってホントに千年も生きているの?」


 先ほどの神竜との話が気になっているミスティリーナがそうたずねている。それに対してシュルツは楽しげに笑っているだけ。


「ヴァンパイアに年をきくのかい? 我々は不老不死だよ。魔導師なら、それくらいは常識だろう」

「そ、そうだったわね。じゃあ、千年前かなにか知らないけど、その時に何があったのよ」

「千年前に我々と人間の間で争いがあったのだよ」

「千年前、ということは……聖戦ですか」
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