白と黒の神話
『お主はマレーネ! どうして、お主がここにいるのじゃ!』
「その声は神竜ですわね。本当にお久し振りですこと。でも、そのお姿も可愛らしいものですわね」
どうみても、白蛇にしかみえない神竜を見てクスクス笑っているマレーネ。そして、彼女の言葉に振り向いた巫女の姿をみた時、セシリアは完全に言葉をなくしていた。
「グラン・マ! グラン・マは巫女でしたの?」
「そいつは巫女だけれど巫女じゃないのよ」
セシリアの声にこたえられないグラン・マにかわるかのように、マレーネが勝ち誇ってそう言っている。
「どうして」
セシリアの呟きに答えるものはない。そして、グラン・マは神竜の姿をみるとどこか安心したような表情を浮かべているのだった。しかし、神竜の方はそうではないようだった。蛇であるために表情をうかがうことはできない。それでも、驚いているような気配は感じることができる。
「その声は神竜ですわね。本当にお久し振りですこと。でも、そのお姿も可愛らしいものですわね」
どうみても、白蛇にしかみえない神竜を見てクスクス笑っているマレーネ。そして、彼女の言葉に振り向いた巫女の姿をみた時、セシリアは完全に言葉をなくしていた。
「グラン・マ! グラン・マは巫女でしたの?」
「そいつは巫女だけれど巫女じゃないのよ」
セシリアの声にこたえられないグラン・マにかわるかのように、マレーネが勝ち誇ってそう言っている。
「どうして」
セシリアの呟きに答えるものはない。そして、グラン・マは神竜の姿をみるとどこか安心したような表情を浮かべているのだった。しかし、神竜の方はそうではないようだった。蛇であるために表情をうかがうことはできない。それでも、驚いているような気配は感じることができる。