白と黒の神話
聖教皇に届けられる書状の数は少なくはない。そのすべての差出人をチェックするのが役目でもある司祭は不思議そうな顔をしていた。
「それはグローリアの国王陛下からの書状でしたね」
聖教皇の持っている書状をみた司祭はそう言っていた。グローリアという国は穏やかで創世神への信仰も篤い国である。そこの国王の書状が厄介だという意味が司祭にはわかっていなかった。
「厄介とはどういう意味で? よろしければ、おきかせ願えませんでしょうか」
その言葉に聖教皇は読んでいた書状を司祭に渡していた。
「近々、国王の名代が来るそうだ」
聖教皇の言葉に司祭はいつものことだろうという顔をしている。その彼は聖教皇の次の言葉に絶句してしまっていた。
「グローリアは聖水晶について知りたいと言ってきたのだぞ」
「それはグローリアの国王陛下からの書状でしたね」
聖教皇の持っている書状をみた司祭はそう言っていた。グローリアという国は穏やかで創世神への信仰も篤い国である。そこの国王の書状が厄介だという意味が司祭にはわかっていなかった。
「厄介とはどういう意味で? よろしければ、おきかせ願えませんでしょうか」
その言葉に聖教皇は読んでいた書状を司祭に渡していた。
「近々、国王の名代が来るそうだ」
聖教皇の言葉に司祭はいつものことだろうという顔をしている。その彼は聖教皇の次の言葉に絶句してしまっていた。
「グローリアは聖水晶について知りたいと言ってきたのだぞ」