白と黒の神話
聖教皇と司祭の間でそのような会話が交わされていた頃。グローリア王都の片付けもそこそこにセシリアたちは大神殿へとやってきていた。その知らせを受けた司祭は思ったよりも早く彼女たちが到着したことにビックリしていた。しかし、そのようなことを周囲に感じさせない態度で、彼はセシリアたちと会うことを取り次いだ神官に告げている。
「大変、お待たせいたしました」
「いえ、そのようなことはございません。それよりも、国王陛下からの書状は届いておりますでしょうか」
それがわからなければ話を進めることができないということを知っているセシリアはそうたずねている。そして、彼女の問いかけに司祭は隠すことはないと、あっさり答えていた。
「そちらの陛下からの書状は聖教皇様の手に届いております。後ほど会見のためのお時間もとらせていただきます」
「大変、お待たせいたしました」
「いえ、そのようなことはございません。それよりも、国王陛下からの書状は届いておりますでしょうか」
それがわからなければ話を進めることができないということを知っているセシリアはそうたずねている。そして、彼女の問いかけに司祭は隠すことはないと、あっさり答えていた。
「そちらの陛下からの書状は聖教皇様の手に届いております。後ほど会見のためのお時間もとらせていただきます」