白と黒の神話
セシリアの言葉に目を白黒させている聖教皇。しかし、簡単に引き下がる相手ではない。彼は、どこか反論できるところがあるだろうといわんばかりの態度をとってもいた。
「そう言うが、ここの結界が最大の守護になるのはわかっているだろう。ならば、先ほどの言葉はなかったことに……」
『愚か者。これ以上、恥をさらすな』
あまりにも自己弁護ともとれる言葉を重ねる聖教皇の態度に苛ついた神竜がその姿を露にしていた。おもむろにウィアの服から出た神竜は本来の姿になると聖教皇を一喝していた。思いもしなかった神竜の出現にそれまでとは一変し、神竜の前にぬかずいている聖教皇。
「おいでになっているとは思ってもおりませんでした」
『見えるものしか信じぬ、というのは創世神の代理人に相応しくないの。それはそうと、聖王女を隠しておった理由は』
罪を断罪するような神竜の声。それでも聖教皇の態度は変わってはいなかった。彼は何とかして言い抜けることはできないかと考えているようだった。
「そう言うが、ここの結界が最大の守護になるのはわかっているだろう。ならば、先ほどの言葉はなかったことに……」
『愚か者。これ以上、恥をさらすな』
あまりにも自己弁護ともとれる言葉を重ねる聖教皇の態度に苛ついた神竜がその姿を露にしていた。おもむろにウィアの服から出た神竜は本来の姿になると聖教皇を一喝していた。思いもしなかった神竜の出現にそれまでとは一変し、神竜の前にぬかずいている聖教皇。
「おいでになっているとは思ってもおりませんでした」
『見えるものしか信じぬ、というのは創世神の代理人に相応しくないの。それはそうと、聖王女を隠しておった理由は』
罪を断罪するような神竜の声。それでも聖教皇の態度は変わってはいなかった。彼は何とかして言い抜けることはできないかと考えているようだった。