白と黒の神話
ここは大神殿の一角であり、セシリアもすぐ近くの部屋にいる。そして、アルディスのことを心配する彼女が様子をみにくるのも当然のことだったのだろう。彼女はテラスで他人の目があることも忘れたような二人の様子をみた時、どうすればいいのかわからなくなってしまっていた。二人が自分に気がついていないと思った彼女はそのまま、その場から離れている。しかし、彼女の様子の変化をミスティリーナが気がつかないはずがない。何かあったのかというような顔をしていた。
「リア、どうしたの?」
ぼんやりとした様子で入ってきたセシリアはその問いかけにもこたえることができない。そんな彼女の様子にミスティリーナの遠慮のない声が浴びせられていた。
「絶対におかしい。何があったのよ」
「別に何もないわよ」
そう言っているセシリアだが、そんな言葉で誤魔化されるミスティリーナではない。彼女が疑っているのを察したセシリアは仕方がないというような顔をしているのだった。
「リア、どうしたの?」
ぼんやりとした様子で入ってきたセシリアはその問いかけにもこたえることができない。そんな彼女の様子にミスティリーナの遠慮のない声が浴びせられていた。
「絶対におかしい。何があったのよ」
「別に何もないわよ」
そう言っているセシリアだが、そんな言葉で誤魔化されるミスティリーナではない。彼女が疑っているのを察したセシリアは仕方がないというような顔をしているのだった。