白と黒の神話
 ウィアのその言葉にカルロスは不満そうな顔をしている。しかし、彼の言うことは道理にかなっている。結局、カルロスはウィアの言葉に従うしかないようだった。


「わかったよ。お前のいうことをきくよ。そのかわり、明日は朝一番で動くからな」

「わかっていますよ。なんといっても、勝手のわからない土地ですからね」


 ウィアのその言葉にミスティリーナもうなずいている。


「そうだよね。動くのは早い方がいいと思うよ。あ、リアはどう思う? 勝手に決めちゃってるみたいだけど」


 セシリアが何も言おうとしないことにミスティリーナは不安を覚えたのだろう。心配そうに彼女の顔をみている。


「かまわないわよ。私は反対するつもりもないし」


 彼女がそう言ったことで明日の予定は決まったといえるのだろう。四人は思い思いに休んで、翌日にそなえているのだった。そんな中、セシリアとミスティリーナは同じ部屋でのんびりと話しているのだった。
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