あなたなんて、大嫌い


「待ち合わせ!?…いいね~。なんかデートみたいっ!」


「そこ、どいてもらっていいですか?」


教室の入り口で話し込んでいた私たちの後ろから声が聞こえる


「すいませんっ」


慌てて振り返るとそこにいたのは聡だった


目が合った瞬間、戸惑って次の言葉が出てこない


「ごめんね~、ほら、千里ちゃん!早く行こっ!」


「あ、はい!」


先輩の明るい声で現実に引き戻された私は、急いでお弁当を取りに行き教室の外へ向かった



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