虹色の恋☆★
パンジー☆★
悠斗side
美帆が一次会で帰ったから俺も後を追おうとしたら、春田と北村さんに無理やり二次会に連れて行かれた。
運動会の疲れを早く美帆に癒やしてもらいたかったのに。
二次会の居酒屋では春田が俺の隣に座る。
「遥。お前彼女いるの?」
春田が突然俺に聞く。
「なんだよ急に。」
「いや。聞いたことなかったなと思って。」
ここで美帆が彼女だと言いたかった。
しかし、他の人にバレてはまずいので、
「いるよ。」
とだけ言った。
「そうだよなぁ。お前みたいなイケメン誰もほっとかねぇよな。」
「何言ってんだよ。」
「はぁ。俺もがんばろ。」
「何を?」
聞かなければ良かった。と後悔したときにはもう遅い。
「好きな子いるんだ。この前その子と初めて2人で飲みに行ったんだけど、究極の癒やしキャラでさ。彼女にしたいと思ったんだ。」
「そうか…。」
完全に美帆のことだな。
こんなことなら、2人で飲みに行かせなきゃ良かった…。
でも美帆の交友関係を縛りたくない。
こういう場合は厄介だな。