虹色の恋☆★

パンジー☆★



悠斗side


美帆が一次会で帰ったから俺も後を追おうとしたら、春田と北村さんに無理やり二次会に連れて行かれた。


運動会の疲れを早く美帆に癒やしてもらいたかったのに。

二次会の居酒屋では春田が俺の隣に座る。


「遥。お前彼女いるの?」

春田が突然俺に聞く。


「なんだよ急に。」


「いや。聞いたことなかったなと思って。」

ここで美帆が彼女だと言いたかった。
しかし、他の人にバレてはまずいので、


「いるよ。」

とだけ言った。


「そうだよなぁ。お前みたいなイケメン誰もほっとかねぇよな。」


「何言ってんだよ。」


「はぁ。俺もがんばろ。」


「何を?」



聞かなければ良かった。と後悔したときにはもう遅い。



「好きな子いるんだ。この前その子と初めて2人で飲みに行ったんだけど、究極の癒やしキャラでさ。彼女にしたいと思ったんだ。」


「そうか…。」


完全に美帆のことだな。

こんなことなら、2人で飲みに行かせなきゃ良かった…。
でも美帆の交友関係を縛りたくない。
こういう場合は厄介だな。









< 143 / 182 >

この作品をシェア

pagetop