虹色の恋☆★



そう言って浮かべるのは作り笑い。




「お前は作り笑いが得意なんだな。


人に元気がないことを隠すのも、言いたくないのも、人それぞれの考えがあるからむやみやたらに聞くもんじゃないけどさ。…………………俺、お前が元気ないの見て、気付いてるのにほっとけないんだけど。」



「遥さん……。




言いたくないとか、隠したいとか…そんな大げさな話でもないんです…。自分の中では大した話なんですけど、言うほどのことでもないと言いますか…」



こいつは今まで、周りにすごく気を使ってきたんだな。


「無理に聞くつもりないけど、自分の周りで起きた特別な事ってさ。誰かに話すことで自分の気持ちがはっきりわかったり、整理できたり、楽になったり…プラスに働くことがある。

もちろん、人に言うことによってマイナスになることもある。話す相手を選ぶってことにも関わってくると思うけど。

俺はさ。お前と俺が一緒にいることでお互いがプラスになるような関係が作れたらいいなと思うよ。



これから一緒に仕事していく仲間だしな。」




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