モラルハザード
思惑どおり、莉伊佐と陽太くんは最初お腹がすいた時には寄ってきてまとわりついたが
お腹が満足すると、またおもちゃで遊びだした。
だから、私たちはイタリアンランチをゆっくり堪能することが出来た。
デザートが運ばれる頃、二人は遊び疲れ眠くなったのか
それぞれの母の腕の中で眠り始めた。
そうこうしているうちに、アイスティーが運ばれてきて
薫さんがようやく本題を切り出した。
「ね、莉伊佐ちゃんはこれからのお教室はどうするの?」