オレ様になりたくて…。
〈薫子side〉
気づいたら
席を立って、チャラ男と怪物瀬尾の後を追っかけた
二人が手繋いで出ていくのを黙って見てらんなかった
後ろから柊さんが
「ほどほどになー」
って言うのが聞こえたけど、100パー無視する
店の外に出ると
男と女が抱き合って、キスしてた
正直ショックだった
こんなにも自分がショックを受けるとは思わなかった
いつの間にか、チャラ男はアタシにとって、それだけ大きな存在になっていたんだなと初めて思った
それと同時に無性に頭にきた
チャラチャラしやがって…
アタシは少し勢いをつけると
男の…
チャラ男の…
…太一の背中に思いっきり蹴り入れてやった
「いってぇ…何なんだよっ」
驚いた顔で二人がアタシを見る
アタシは太一の手を掴むと
いつかのクリスマスに太一がそうした様に走った
めちゃくちゃ走った
後ろから怪物瀬尾がギャーギャー騒いでる声が聞こえたけど
構うもんかと走った
苦しくて苦しくて
走って苦しいのか
太一が他の女にキスをしているのを見て苦しいのか
もう解んなかった
ただ、こんなに走ったのあの時以来だなって事だけは解ってた
あの日の様に、何事かと見る人達を掻き分け
太一の手を絶対離さないように、その場から走り去った
少し繁華街からそれると公園があったから
中に入った
太一はアタシの手を振りほどくと
いつかのアタシみたいに
「どーいう事だよ」
と責めてきた
気づいたら
席を立って、チャラ男と怪物瀬尾の後を追っかけた
二人が手繋いで出ていくのを黙って見てらんなかった
後ろから柊さんが
「ほどほどになー」
って言うのが聞こえたけど、100パー無視する
店の外に出ると
男と女が抱き合って、キスしてた
正直ショックだった
こんなにも自分がショックを受けるとは思わなかった
いつの間にか、チャラ男はアタシにとって、それだけ大きな存在になっていたんだなと初めて思った
それと同時に無性に頭にきた
チャラチャラしやがって…
アタシは少し勢いをつけると
男の…
チャラ男の…
…太一の背中に思いっきり蹴り入れてやった
「いってぇ…何なんだよっ」
驚いた顔で二人がアタシを見る
アタシは太一の手を掴むと
いつかのクリスマスに太一がそうした様に走った
めちゃくちゃ走った
後ろから怪物瀬尾がギャーギャー騒いでる声が聞こえたけど
構うもんかと走った
苦しくて苦しくて
走って苦しいのか
太一が他の女にキスをしているのを見て苦しいのか
もう解んなかった
ただ、こんなに走ったのあの時以来だなって事だけは解ってた
あの日の様に、何事かと見る人達を掻き分け
太一の手を絶対離さないように、その場から走り去った
少し繁華街からそれると公園があったから
中に入った
太一はアタシの手を振りほどくと
いつかのアタシみたいに
「どーいう事だよ」
と責めてきた