オレ様になりたくて…。
確かにアタシはいつからか、三輪さんの愛が苦しくて仕方なく思っていた

好きなのに、沢山愛されたいのに

どちらの思いも苦しくて仕方なかった


「薫、悪かったな。俺がお前と初めて会った時にちゃんと気持ちを伝えていれば良かった。自分の立場を考えて気持ちを抑えたんだ。バカだな。まだちゃんとした教師でもねぇのに教師面して。全く、ガキだったよ、俺の方がな」


そう言って寂しそうに三輪さんは笑うけど、その笑顔には苦しさはもうなかった


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