異国のアリス


「てか、何であんなことになってたの?」

「あっちにおっきい綿毛があったから」

「興奮して突っ込んでった、と?」

「…………………………えへっ」

「えへっ、じゃないわよ…まったく」


呆れてため息をつくと、シュンとなって「ごめんなさい」と言ってきたので、とりあえず許してあげることにした。


さてと、ほんとにこれからどうしよう。


そう思って上を見ると、開けた木々の間の空に、何かが飛んでいくのが見えた。


ん?てかさっきのって、鳥じゃないよね?あんなおっきい鳥がいるわけ………。


そう思い、メグに視線を送ろうと顔を戻したら、頭上から何かが降ってくる音がした。

メグと顔を見合わせていると、それは私たちの前に降り立つ。


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