異国のアリス
「え…?ユズが二人…?」
いつもなら、メグのおバカ発言だと流せたけど、今回はそうはいかない。
だって…、メグの言うとおり、私そっくりな子がいるんだもん……。
「あ、やっぱ似てるんだ、私たち。
そうだ!こんなとこで話すのもなんだから、城に行きましょう」
『城…?』
「そ、ここは私のお父様が統べてる国の森よ。
さぁ、早く乗って!」
「乗るって…まさか…」
「この鳥乗ってもいいの!?」
「もちろん!」
おいメグ、なんで初対面の人にそんな懐いてるの…。
しかも、この…鳥?怖くないの?
私が鳥もどきを見つめながら考えていると、少し高い位置から話しかけられた。