異国のアリス
「ユズー!早く乗りなよ、怖くないよ!」
「ほら、早くしないと、カイが飛んでっちゃうから」
二人にそう言われおずおずと近づくと、その鳥が私に顔を近づけてきた。
ビクッとして体を動かせずにいると、頬に固い感触が。
何事かと思い目を開けると、くちばしが私の頬に軽く押し当てられたんだと分かった。
くちばしを軽く撫でると、嬉しそうにスリスリしてくる。
なにこの子……すっごい可愛い…。
「カイもあなたのこと気に入ったみたいね。
さ、乗って」
その言葉に、今度こそ、カイくん?の背中に乗った。