異国のアリス
そんなこんなで、無事に城とやらに着いたらしく、カイくんがゆっくり降下した。
私の心情を察してくれたなら、嬉しいんだけど…。
カイくんから降りて、「ありがとう」と言い、くちばしと顔を撫でてあげた。
「えっと、じゃあ改めて…ようこそ、シルヴァイト国へ!」
同じくカイくんから降りた私にそっくりな人が、歓迎してくれた。
そうか、ここはシルヴァイト国っていうのね。
日本じゃないし、さっきちらっと異世界って聞こえたし…。
聞きたいことがありすぎて、頭が混乱しそう…。