異国のアリス
「そういえばさぁ」
「んー?なにー?」
「さっきの授業の時間、暇だったから占いしてたんだけどー」
「授業中にケータイ弄ってたんか」
私がそう返すと、寝てたユズに言われたくない、とバッサリ言われてしまった。
これには返す言葉もない。
それを誤魔化すように咳払いをして、メグに続きを促す。
「相性占いだったんだけど、あたしとユズ、今日は二人一緒に帰れば不思議な体験ができるんだってー」
「ふぅん、不思議な体験、ねぇ…」
足をブラブラさせながら話すメグを、準備の終わった私は、だから?みたいな目で見る。
そんな視線に気づいたかどうかは分からないけど、メグが机から降りて、私を見上げながら言った。