異国のアリス
「っ、あぁ……俺はライト・シリオス=シルヴァイト、この国の次期国王で、ウィンディの兄だ、よろしく」
「私は、アリエッタ・エリオス=シルヴァイトです、末っ子で第二皇女、よろしくお願いします」
二人は動揺しながらもちゃんと自己紹介をやりとげた。
これには流石だなぁと思わざるを得ない。
しかし……さっきから視線が痛いんだけど…。
どうしようか…。
「あ、二人とも、ユズとメグだけど、しばらく家でお世話することになったから!」
『…は?』
ウィンディさん以外の声が、綺麗にハモった。