異国のアリス


「っ、あぁ……俺はライト・シリオス=シルヴァイト、この国の次期国王で、ウィンディの兄だ、よろしく」

「私は、アリエッタ・エリオス=シルヴァイトです、末っ子で第二皇女、よろしくお願いします」


二人は動揺しながらもちゃんと自己紹介をやりとげた。


これには流石だなぁと思わざるを得ない。

しかし……さっきから視線が痛いんだけど…。

どうしようか…。


「あ、二人とも、ユズとメグだけど、しばらく家でお世話することになったから!」
『…は?』


ウィンディさん以外の声が、綺麗にハモった。


< 21 / 55 >

この作品をシェア

pagetop