異国のアリス


「…いや、どういうことだ?」

「そうですよ!これ以上ウィンディさんたちに迷惑かけれません」

「全然迷惑じゃないわよ?部屋は腐るほどあるし……あと、ウィンディ"さん"はやめて、ウィンディでいいわ」

「あたし、ここに居たい!」

「ほら、メグもこう言ってるわよ?」


メグ……。


メグには一応、冷めた視線を送っておいた。


どうしよう…。

この国…ていうか世界には、私たちが行くところなんてないし…。

かと言って、ここの人たちに迷惑かけるわけにも…。


私が頭を抱えていたら、アリエッタちゃんが口を開いた。


< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop