異国のアリス


「シーソーしよ!」

「はいはい」


メグが既に、シーソーの片方に跨がって、スタンバっているので、私も呆れながらもう片方に乗る。


いつまでたっても、この子は子供だなぁ。


しばらく話しながらギッタンバッタンしていたら、途中でメグが調子に乗り、地面を思い切り蹴ったので、後で頭にげんこつをくれてやろうと思った。

そんな私の雰囲気を察したのか、メグがいきなりシーソーから降りて、「あ、あたし!ちょっとあっち行ってくる!!」と言い、林の方へ。


いや、どこ行くつもり?

林の中に入って迷ったらどうすんの……。

「あ〜も〜……お尻イタいし、メグはどっか行っちゃうし……何なの?今日は………」


これが占いの言う、″不思議な体験″だったら、メグのケータイ(憂さ晴らしに)逆パカしてやろうかしら……。


そんなことを悶々と考えながら、メグを探すために、私も林の中に入っていった。


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