キミノアト
新たちを見たくなくて走り出す。
早く、早く帰ろう。
早く。
ドンッ
無我夢中で走っていた私は誰かにぶつかった。
そのまま勢いよく転けそうになる。
けど.....
「ごめんなさい。大丈夫?」
私は転けなかった。
私を支える爽やかなイケメンさん。
この人....
「あっ、いえ。てか、こちらの方がごめんなさい。助けてくれてありがとうございます。」
「いいんだよ。怪我がなくてなにより。」
にっこりと微笑む彼は新のチームにいた人だ。
新と同じくらい上手だった。
「ところでどうして泣いているの?真優ちゃん?」
「へ?」
私の涙を拭うイケメンさん。
てか、真優ちゃんって.....
「どうして私の名前を知っているの?」