キミノアト
「あ?雪.....って、真優!!」
新は始めはダルそうにそれから嬉しそうに笑ってこちらに近づく。
もう、やだ。
でも、そんな想いとは裏腹に私の心臓は加速する。
「新!!真優ちゃんって本当に可愛いね!!」
ギューッ
イケメンさんは私を抱き締めています。
強く。
「てってめぇ!!俺の真優に何してるんだぁぁぁ!!?」
「っ!!?」
おっ俺の?
新、今何て....。
「真優ちゃん、新が好きなのはみさきさんじゃなくて真優ちゃんなんだよ?わかった?」
満足そうに笑って私を離すイケメンさん。
「うっ嘘....。」
「雪....てめぇ....。」
泣きそうになる私に近づきイケメンさんを睨む新。
「お〜怖い怖い。邪魔者は退散しま〜す。」
イケメンさんはひらりと手をあげて向こうの方へ行ってしまった。