キミノアト



「新...。」


「.....真優。あのさ、雪に先に言われちゃったけどさ、俺ずっと真優が好きだったんだ。」


泣く私を抱き締める新。


新はずっと好きだったの?私のこと?


「本当は条凛に行く日の駅までの道のりで伝えようと思ってたんだけど、お前来ないとか言うからさ。まー最終的には来てくれたけど。」


新は私を壊れ物のように優しく抱き締めてくれる。

優しいその手つきから愛情を感じる。


「こっち来たらいろいろ忙しくて、自分の弱いとこいっぱい見て、真優がいないと何も出来なくて....。だから強くなるまで真優と連絡とらないって決めてたんだ。」


え?じゃぁ、あの時電話に出なかったのはそう言う訳があったの?


「まだまだ弱いけどさ、もう真優なしじゃ限界だから。だから好きだよ、真優。」



そこで新の言葉は途切れる。

そして.....








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