アイドルな彼をひとりじめ




れんれんを見てみるとサングラスをしていた。



「ねぇ、れんれん。サングラスだけで大丈夫なの?」



「いつもこれでバレないから大丈夫」



なら安心だね。



それにしても暑い。


「本当の目的地はここじゃないんだよ」

そう言ってれんれんは私の手を引いて歩いた。


しかも、その手はしっかりと繋がれていた。



ヤバイ。

胸の音が半端じゃないよ。



この音は異性と手を繋ぐのに慣れていないせいだと自分に言い聞かせた。



海岸から少し歩くと綺麗な建物が見えた。



そこには水族館と書かれていた。



「れんれん!!水族館いくのー?」


「水族館はお嫌いですか?」


ぷ。
なにその言い方(笑)



「好きですよー♪」








< 12 / 19 >

この作品をシェア

pagetop