アイドルな彼をひとりじめ






優菜は私の部屋に行くとまるで自分の家のようにくつろぎだした。



優菜とは中学の頃からの付き合いだからお互い何も気を使わない。




「でー、杏奈は何があったのかな~?」


私がお茶の入ったコップをテーブルに置くと優菜はいつものように優しく聞いてきた。



「実は......」




彼氏に二股かけられていた所までしか話していなかったから、その後の事は全部話した。


全てを話し終えると優菜は少し驚いているようだった。


それはそうだよね。


相手が凄い数のファンを抱えるアイドルなんだもん。


そんな人にごく普通のこんな私が告白されたんだもん。



「え~マジびっくり!それで杏奈はどうすんの?付き合うの?」



「だから私、自分の気持ちが分からなくて困ってるから優菜に相談したんじゃない」



この子、本当に私の話をちゃんと聞いてたのかな?




「そっかぁ。でも私も陸に告白されたとき好きじゃなかったよ。付き合ってみて好きになることもあるから付き合ってみたら今はこの通り、毎日ラブラブだよ」


陸くんは優菜の彼氏。












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