アイドルな彼をひとりじめ
タメの高校生としか出掛けたりしないから
当然車なんて乗らないから不思議な
気持ちになった。
「そういえばお前の名前、聞いてなかった
自己紹介しろよ」
信号で車が停車するとれんれんは
ひらめいたように言った。
あ、確かにまだ私の名前教えてなかった。
「えっと、尾崎杏奈。高校2年生。身長157。
体重はー...」
「そこまで聞いてねぇよ!ったく!
お前は小学生かよ(笑)」
た、確かに。
身長も体重もいらない情報ですよね。
「え、あ、ごめん。」
「杏奈ってバカなんだなー(笑)」
「なっ!!バカで悪かったわね!....って今、
杏奈って.....」
呼んだよね?
「あ?呼び捨てじゃあダメなのかよ?」
顔が真っ赤になっていくのが
自分でも分かる。
「ち、ちがくて、男の子に名前で呼ばれた
ことないからちょっとビックリして」