ゴーストバスターZERO
第2話(鎮魂歌)
おっす!!俺の名前は零と言うんだ!!
人よりは霊感があり、
いろんな事件に巻き込まれるけど、ピンチの時に
守護霊の天魔ってヤツの力により
ZEROという、とんでもないヤツに変身してやっつけるんだぜ…
第一話で、天魔と出会ってからは、様々な事件が、俺に降りかかって来たんだ…
……第二話(鎮魂歌)……
俺は町の何でも屋
毎日、毎日暇を持てあましている…
暇だな~暇だな~…
(↑それはさっきの説明で分かってるし!)
そう言えば…
妄想番長って終わったんだな…
(↑お前が来たからだろ!)
あれ…好きだったのにな…(泣)
(↑影響されてるし!)
ルル…ルル…ルル…
(↑夜明けのスキャットか?)
(↑てか…着信音どうかならんの?)
「まいど、こちら何でも屋です!」
「あ、あのう…」
「はい!」
「何でもしてくれるんですよね?」
「悪い事以外は!」
「ならよかった!!」
「はい?」
「うちの庭にある木を切って欲しいのですが…」
「そんな事、朝飯前っすよ~!!」
(↑てか…もう夕方だぞ!)
「申し遅れました…私、三国山の登山口の向かって左手側にある間宮と言うんですが、庭に大きな柿の木があるから、それを目印においで下さい…」
「了解しました!!」
ヨッシャア~!やったね!!
今日やっと、まともな
マンマが食べられるぜ…
(↑毎日猫マンマばかりだからな…)
俺は現場に愛車のフェラーリで乗り付けた…
古い武家屋敷に門の前には和服を着た品のある
オバサンが待っていた…
「あ、どうも、何でも屋です!」
「お待ちしてましたよ…」「早速ですが…あの大きな柿の木を切って欲しいのです…」
「でも…いいんですか?バッサリといっちゃっても…」
(↑カリスマ美容師か?)
それにしても…
思った以上だな…
こりゃ業者に頼んだ方がいいやろ…
(↑だから…お前が来たんだろ?)
日用大工のノコギリじゃ
無理やな…
ボチボチ切るか~
ノコギリを木に当てた瞬間体に電流が流れた感じになった…
もしや…
この木って…
曰く付きの木かよ…
(↑ちょっと、ヤバいんとちゃうん?)
非常に悲しみに満ちた念が伝わって来た……
「おじちゃん…おじちゃん…」
「……」
誰?おじちゃんって…
(↑がっつり、お前の事だ!!)
「おじちゃん…」
「……」
「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」
「何かな?」
(↑早っ!そこいらのオバチャンか!!)
いつの間に…
自分の背後に女の子が…
しかも…霊…
ヒュ~ヒュ~渚のロッケンロール♪…
(↑シカトの下手なヤツやな~!)
(↑口笛も吹けんのか?)
「ねぇ…切らないで…」
「お願いだから……」
「あのね、こっちも頼まれた仕事なんだよ。こっちも生活がかかってるし…」
(↑さっきまでの予感はどうするんだ?)
「どうしても…切るの?」(↑なんかヤバそうな感じだぞ!)
「ぁ…ぁ~切…るょ…」
(↑やっぱり…メチャメチャビビってるやんか!!)
さっきまで雲一つなかった空が…
にわかにかき曇り…
柿の木までもが
切るなと訴えてるかのようだった…
マズイな…
(↑ほーら言わんこっちゃない!)
カッパ忘れた…
(↑ズコッ!)
(↑そっちじゃねぇだろ!!)
雨?…
ポツリポツリ…
雨が降りだして来た
何かいるぞ…
(↑気をつけろ!!)
柿の木の根元に
もう1体いる?
女性か?
白い着物を着た
その女性からは
より一層深い悲しみが伝わって来た
それと同時に
柿の木の枝が
まるで生きてるかのように俺の両方の手首、ヒジ、腕に、触手みたいに巻きつき体の自由を、奪われた…
「この木を切るなど、アタシが断じて許さない!!」
先ほどとうって変わり
女性の顔がみるみると
豹変し、鬼の形相に…
「ちょっ…待て…くら…さい…(泣)」
(↑またか?それヤメろ!)
体の自由を奪われた俺を
枝が、いとも簡単に持ち上げた…
うっ…枝が
体重でキリキリと
絞まり始めた…
痛ってぇな~…
コイツ…俺をどうするつもりなんだ?
離せよ…
離さないと…
火をつけるぞ…
(↑雨だから無理だ!!)
「お…い、お前…どうする…気だ?…」
「決まってるさ…アンタをこの木の栄養にするんだよ…」
「今までも、何百人もこの木に捧げて来たんだ…」
おいおい…
マジか?
俺の…
命が危ない!!
まだ死にたくないよ~(泣)
代わりの生け贄連れて来るからさ…
話合おうよ~(号泣)
(↑ねずみ男みたいだな?)
柿の木の中でも
鋭く尖った枝が…
俺の心臓に狙いを定めていた…
ヤバい…
もはや、これまでか…
(零…大丈夫か?)
「つか…この前の…牛若丸か…遅ぇょ~(大号泣)」
(誰が、牛若丸じゃ!)
(天魔じゃ!!)
「は、早く!!変身を!」
(分かっておる。受けとれ~!!)
つか…
手を使える訳ねぇ…だ…ろぶつけると言えよ~
金色の光の玉が
枝が心臓に刺さるよりも
早く心臓部へ…
ドックン…ドックン…
筋肉の増幅
みなぎる闘志
ZEROが降臨した!!
「成仏する事なく、この世にとどまり、数々の命を殺めて来た、悪霊よ…」
「ZEROが成敗してくれる!!」
(↑キター!待ってたぞ!!)
「私は、この木を守れねばならぬのじゃ…」
「ならば…勝負じゃ~」
まだ、動けんし…
てか、刺さったまんま…
(零、かすり傷だ!!)
(行くぞ!!)
うぉぉぉおおおお~
バキバキ、バキバキ
軽く腕を曲げただけで
俺に絡みついた枝が
簡単に折れていき
俺の体に刺さっていた
枝も折れていった…
ZEROのパワーは半端なく
けた外れに強かった…
ZEROは、その自由になった俺の体で、木の幹にめがけて、攻撃をし始めていた
ひとしきり、木の回りを回りながら、見えない速さで、パンチを打ち続けた…
ZEROの攻撃が効いているのか、木が段々と枯れ木に
変わっていった…
あの女性の霊が
木の中に封印されていった
「お兄ちゃん~ヤメて~」「お母ちゃんをイジメないで~!」
さっきの女の子は
この女性の娘か…
ZEROに支配された俺は
人差し指をかみ
血で女性の霊のひたいに
血文字を書く寸前だった…
「ZERO!!ちょっと待ってくれないか、枯れ木になった事だし、霊力も、ほぼ無くなってしまってる…」
「なぁ…この子に免じて許してくれないか、頼むよ…」
(零よ…トチ狂ったか?)
(コヤツは、多くの命を奪ったヤツだ…)
「お…おい、ZERO…」
ZEROは精気が無くなった
母親のひたいに梵字を書き、枯れ木が青い炎に包まれた…
「お母ちゃん~!!」
「お母ちゃん~!!」
「え~ん…え~ん」
俺は…
女の子が…
とても可哀想になり…
ZEROの許しをえて
自分の意思で…(泣)
その子を抱きしめた…
ごめんな…
ごめん…(泣)
涙が止まらなくなり…
また体がZEROに支配され…
その子を抱きしめたまま
ひたいに梵字を書いた…
女の子は…
青い炎に包まれ…(泣)
消えていった…
「ZERO…これでよかったんだろ、これで…」
(零、あの母親は貧しさで、あの子を奉公に出したんだ)
(だが…あの子を使っていた、主人はスゴく厳しくて、失敗をする度に、飯をろくに与えず、せっかんをし、死なせたんだ…)
(風の便りにそれを聞いた母親は、その主人を殺めて、その家の庭の木を選び自殺したんだ…)
(言うなれば、親子の再開の場が、この木だったんだ…)
「…そ…うか…(泣)」
(零よ…2人の霊は、天魔に任せれば、悪いようにはしないぞ。それじゃあな!!)
悲しい物語だったな…
親子の絆か…
久しぶりに
お袋に会いに行くか~
(↑飯を食いにだろ!!)
散々だったな…
俺は枯れ木に
手を合わせ…
ZEROの真似をして
ローリングソバットを
グキッ!!
痛って~なぁ~
(↑まぁそんなもんだろ!)
雨がいつの間にか止み
間宮さんからもらった
お金で…
吉野家へ行った!
(↑夢のツユだくだな!)
第二話 終
人よりは霊感があり、
いろんな事件に巻き込まれるけど、ピンチの時に
守護霊の天魔ってヤツの力により
ZEROという、とんでもないヤツに変身してやっつけるんだぜ…
第一話で、天魔と出会ってからは、様々な事件が、俺に降りかかって来たんだ…
……第二話(鎮魂歌)……
俺は町の何でも屋
毎日、毎日暇を持てあましている…
暇だな~暇だな~…
(↑それはさっきの説明で分かってるし!)
そう言えば…
妄想番長って終わったんだな…
(↑お前が来たからだろ!)
あれ…好きだったのにな…(泣)
(↑影響されてるし!)
ルル…ルル…ルル…
(↑夜明けのスキャットか?)
(↑てか…着信音どうかならんの?)
「まいど、こちら何でも屋です!」
「あ、あのう…」
「はい!」
「何でもしてくれるんですよね?」
「悪い事以外は!」
「ならよかった!!」
「はい?」
「うちの庭にある木を切って欲しいのですが…」
「そんな事、朝飯前っすよ~!!」
(↑てか…もう夕方だぞ!)
「申し遅れました…私、三国山の登山口の向かって左手側にある間宮と言うんですが、庭に大きな柿の木があるから、それを目印においで下さい…」
「了解しました!!」
ヨッシャア~!やったね!!
今日やっと、まともな
マンマが食べられるぜ…
(↑毎日猫マンマばかりだからな…)
俺は現場に愛車のフェラーリで乗り付けた…
古い武家屋敷に門の前には和服を着た品のある
オバサンが待っていた…
「あ、どうも、何でも屋です!」
「お待ちしてましたよ…」「早速ですが…あの大きな柿の木を切って欲しいのです…」
「でも…いいんですか?バッサリといっちゃっても…」
(↑カリスマ美容師か?)
それにしても…
思った以上だな…
こりゃ業者に頼んだ方がいいやろ…
(↑だから…お前が来たんだろ?)
日用大工のノコギリじゃ
無理やな…
ボチボチ切るか~
ノコギリを木に当てた瞬間体に電流が流れた感じになった…
もしや…
この木って…
曰く付きの木かよ…
(↑ちょっと、ヤバいんとちゃうん?)
非常に悲しみに満ちた念が伝わって来た……
「おじちゃん…おじちゃん…」
「……」
誰?おじちゃんって…
(↑がっつり、お前の事だ!!)
「おじちゃん…」
「……」
「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」
「何かな?」
(↑早っ!そこいらのオバチャンか!!)
いつの間に…
自分の背後に女の子が…
しかも…霊…
ヒュ~ヒュ~渚のロッケンロール♪…
(↑シカトの下手なヤツやな~!)
(↑口笛も吹けんのか?)
「ねぇ…切らないで…」
「お願いだから……」
「あのね、こっちも頼まれた仕事なんだよ。こっちも生活がかかってるし…」
(↑さっきまでの予感はどうするんだ?)
「どうしても…切るの?」(↑なんかヤバそうな感じだぞ!)
「ぁ…ぁ~切…るょ…」
(↑やっぱり…メチャメチャビビってるやんか!!)
さっきまで雲一つなかった空が…
にわかにかき曇り…
柿の木までもが
切るなと訴えてるかのようだった…
マズイな…
(↑ほーら言わんこっちゃない!)
カッパ忘れた…
(↑ズコッ!)
(↑そっちじゃねぇだろ!!)
雨?…
ポツリポツリ…
雨が降りだして来た
何かいるぞ…
(↑気をつけろ!!)
柿の木の根元に
もう1体いる?
女性か?
白い着物を着た
その女性からは
より一層深い悲しみが伝わって来た
それと同時に
柿の木の枝が
まるで生きてるかのように俺の両方の手首、ヒジ、腕に、触手みたいに巻きつき体の自由を、奪われた…
「この木を切るなど、アタシが断じて許さない!!」
先ほどとうって変わり
女性の顔がみるみると
豹変し、鬼の形相に…
「ちょっ…待て…くら…さい…(泣)」
(↑またか?それヤメろ!)
体の自由を奪われた俺を
枝が、いとも簡単に持ち上げた…
うっ…枝が
体重でキリキリと
絞まり始めた…
痛ってぇな~…
コイツ…俺をどうするつもりなんだ?
離せよ…
離さないと…
火をつけるぞ…
(↑雨だから無理だ!!)
「お…い、お前…どうする…気だ?…」
「決まってるさ…アンタをこの木の栄養にするんだよ…」
「今までも、何百人もこの木に捧げて来たんだ…」
おいおい…
マジか?
俺の…
命が危ない!!
まだ死にたくないよ~(泣)
代わりの生け贄連れて来るからさ…
話合おうよ~(号泣)
(↑ねずみ男みたいだな?)
柿の木の中でも
鋭く尖った枝が…
俺の心臓に狙いを定めていた…
ヤバい…
もはや、これまでか…
(零…大丈夫か?)
「つか…この前の…牛若丸か…遅ぇょ~(大号泣)」
(誰が、牛若丸じゃ!)
(天魔じゃ!!)
「は、早く!!変身を!」
(分かっておる。受けとれ~!!)
つか…
手を使える訳ねぇ…だ…ろぶつけると言えよ~
金色の光の玉が
枝が心臓に刺さるよりも
早く心臓部へ…
ドックン…ドックン…
筋肉の増幅
みなぎる闘志
ZEROが降臨した!!
「成仏する事なく、この世にとどまり、数々の命を殺めて来た、悪霊よ…」
「ZEROが成敗してくれる!!」
(↑キター!待ってたぞ!!)
「私は、この木を守れねばならぬのじゃ…」
「ならば…勝負じゃ~」
まだ、動けんし…
てか、刺さったまんま…
(零、かすり傷だ!!)
(行くぞ!!)
うぉぉぉおおおお~
バキバキ、バキバキ
軽く腕を曲げただけで
俺に絡みついた枝が
簡単に折れていき
俺の体に刺さっていた
枝も折れていった…
ZEROのパワーは半端なく
けた外れに強かった…
ZEROは、その自由になった俺の体で、木の幹にめがけて、攻撃をし始めていた
ひとしきり、木の回りを回りながら、見えない速さで、パンチを打ち続けた…
ZEROの攻撃が効いているのか、木が段々と枯れ木に
変わっていった…
あの女性の霊が
木の中に封印されていった
「お兄ちゃん~ヤメて~」「お母ちゃんをイジメないで~!」
さっきの女の子は
この女性の娘か…
ZEROに支配された俺は
人差し指をかみ
血で女性の霊のひたいに
血文字を書く寸前だった…
「ZERO!!ちょっと待ってくれないか、枯れ木になった事だし、霊力も、ほぼ無くなってしまってる…」
「なぁ…この子に免じて許してくれないか、頼むよ…」
(零よ…トチ狂ったか?)
(コヤツは、多くの命を奪ったヤツだ…)
「お…おい、ZERO…」
ZEROは精気が無くなった
母親のひたいに梵字を書き、枯れ木が青い炎に包まれた…
「お母ちゃん~!!」
「お母ちゃん~!!」
「え~ん…え~ん」
俺は…
女の子が…
とても可哀想になり…
ZEROの許しをえて
自分の意思で…(泣)
その子を抱きしめた…
ごめんな…
ごめん…(泣)
涙が止まらなくなり…
また体がZEROに支配され…
その子を抱きしめたまま
ひたいに梵字を書いた…
女の子は…
青い炎に包まれ…(泣)
消えていった…
「ZERO…これでよかったんだろ、これで…」
(零、あの母親は貧しさで、あの子を奉公に出したんだ)
(だが…あの子を使っていた、主人はスゴく厳しくて、失敗をする度に、飯をろくに与えず、せっかんをし、死なせたんだ…)
(風の便りにそれを聞いた母親は、その主人を殺めて、その家の庭の木を選び自殺したんだ…)
(言うなれば、親子の再開の場が、この木だったんだ…)
「…そ…うか…(泣)」
(零よ…2人の霊は、天魔に任せれば、悪いようにはしないぞ。それじゃあな!!)
悲しい物語だったな…
親子の絆か…
久しぶりに
お袋に会いに行くか~
(↑飯を食いにだろ!!)
散々だったな…
俺は枯れ木に
手を合わせ…
ZEROの真似をして
ローリングソバットを
グキッ!!
痛って~なぁ~
(↑まぁそんなもんだろ!)
雨がいつの間にか止み
間宮さんからもらった
お金で…
吉野家へ行った!
(↑夢のツユだくだな!)
第二話 終