ゴーストバスターZERO
第21話(再会)
よっ!!
俺は零。
いつのまにか
借金が増え
泣きそうだじょ…
(↑ベソかくな…)

貯金を吐き出したが…
足らないよ~


自分が自分でいられるだけ有り難いと思わないとな…(↑よく言ってくれた!!)


……第二十一話(再会)


今日は蔵本家の蔵の扉が外れたので、修理に来てるんだけど…


古くて立派な造りの
二階建ての蔵は
老朽化が進んだのか
蝶番がグラグラしていて
ある夜にガタッと外れたらしくて、自分じゃどうにも出来ないから、助っ人を
呼んでしまった!

大工の山さんだ!!
腕は確かで、この手の依頼は山さんに任せてるんだよな!!


「零!こりゃ~ちと時間がかかるぞ~」

「山さん、いつもすまねぇな!」

「扉も修理しないとな…」
「そっか…頼んだぜ、山さん!!」
「金は幾らでもだすそうだから、材料費の領収書は、取っといてくれよ!!」

「分かった!!ワシ…業者呼んで見積りしてくるな…」

「あいよ!!」


つか…この蔵から
邪悪な気配が漂ってるんだよな…
中に入って、調べてみるか…


「おい!!若いの!」
「蔵に入るなとあれだけ言ったのが、分からんのか!!」

「ヒャァッ…ビビッた~」(↑チビったか?)
「蔵本さん…あ…いや…」「内側を見ようかしただけで、中に入るつもりは、これっぽちもないんで…」


「くれぐれも入るなよ…」「この蔵には、先祖代々より、受け継がれた、古文書等の資料があるからな…」「このワシさえも、入る事を許されないんじゃ!」
「分かったら、早ようせい!!」


頑固じいさんか?
てか、じいさんも入った事ないのか…

益々興味が湧くな~
イッヒヒヒ…
(↑また病気が出たな?)


夕方になり…
山さんから電話があったが蝶番は特殊で、出来上がるのが、3日かかるらしい…

俺は、蔵を見ながら
帰る仕度をして、
刺すような視線を感じた…

やはり、何かいるな…

俺は、頑固じいさんに
事情を説明し、挨拶をして帰った…

暗くなったら…
忍び込もう…


時間は夜の10時過ぎ
家の灯りが消えた…

俺は蔵の前に忍び足で来た
さあ…
何がいるか…
見極めてやる…

(零…零!)

「おっ!!牛若の少年か?」「丁度よかった!!」
「心強い!!」

(お主…待て…)
(行くな…強烈な波動が出ておるぞ…)

「なんだよ?おじけついたか?」

(零…近付くな!!)
(先ずは…お主の体に帰ってからじゃ…)


「終わったのか?」

(ZEROは…力を使い果たし、天魔の下で自己回復しておる…)

「そっか…ありがとな…
ZERO…我が友よ」
「よし!!今日は天魔の言う通りにしよう!!」


クルッと背中を
向けた途端に

暗くて開けっぱなしの
蔵の中から、一本の古びた刀が、飛び出して来て
零の仮の体の心臓を貫いた…

うっ…バタッ…
「おい…天…魔…」

(一旦回避じゃ…)


天魔は
呪文を唱え零が宿る肉体を一瞬に瞬間移動させた…


暗い蔵のなかから
ワレ奇襲ニ成功セリ…
フッフッフッフッ…
とてつもなく低い声が
聞こえてきた…





(…零、大丈夫か?零!)


ガバッ!!
ハァハァハァ…
「ウァ~っ!!」


アレッ?
何ともないってか…
俺の体だ~!

懐かしいな…
たら今~!
俺…
お帰り~!
俺…
シッヤァ~!

零、参上!!
ビシッ!!
決まったな…
ヘヘヘッ…
読者のみんな!!

ホレるなよ…
(↑それは、ナイナイ)
(↑お前のモデルは…)
(↑コレの作者だから…)


チ~ン…(泣)
もこみちになりたい!!


(お主…終わったか?)

「あっ!?ハィ…」
「てか、何だよ、あの蔵はよ~!」
「今から行ってぶっ飛ばしてやるぜ!!」


(早まるな…)
(あの蔵に居るのは、今までのヤツと違うんじゃ…)
(無闇に行けばヤツらの、思うつぼ…)
(戦略を立てないと…)


「そんなにスゴいのか?」
(相手は2体じゃ…)
(1体は、戦国武将)
(残りの1体は、日本兵)
(戦いの専門家じゃ…)
(ただ…)


「どうした?」


(あやつらを、裏で操ってるヤツが居るのじゃが…)

「ま、まだ居るのか…」


(零よ…天魔の考えが、当たってるのであれば、魔界の者が関わっておるぞ…)

「ま、魔界の者か…」


(ZEROが回復するまで、待つのじゃ…)
(いいな…一度帰って、ZEROの様子を見てくる…)
(ROZEも、帰ってくるはずじゃ…)


「天魔~!ZEROとROZEは…付き合ってるのか?」


(たわけ者が!!そんなハズはない!!)
(同魂と言って、八百万に1体の確率で引き合うんじゃよ…そしてさらに、この世界で廻り合い、同じ志しを持つのじゃ…)
(現世で言えば双子の兄弟みたいなものじゃ…)
(時間がない!!)


蔵本家の
蔵には…
長年に渡り
何者かが棲み始めていた


でも
今までとは
何かが違う


天魔
ZERO
ROZE

あいつらが
いるのに…

不安で仕方がない…


この不安が
これからの戦いで
あんな結果になるとは

今の俺は
まだ知るよしも
なかった…




第二十一話 続
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