ゴーストバスターZERO
第5話(時空を超えた愛)
おっす!俺は零!
何故か分からないけど
霊的事件に巻き込まれるんだけどね…

守護霊の天魔の力を借り
ZEROという、とんでもないヤツに変身して
悪霊を退治するんだぜ!!


前回は、ロゼという女に
変身して、霊を昇華したんだよね…


何か複雑だったけど……
(↑オネェキャラだったからな!)

……第五話(時空を越えた愛)



最近は…
天魔達と関わるようになり、体がめっちゃ疲れるんだ…
(↑日頃の運動不足だろ?)

体の節々が痛いんだよな…(↑たまには休んだらどうだ?)

今日は…休むか…


ラララ…ラララ…ラララ
(↑どうした?)
(↑ゴキゲンだな!!)
(↑そんなに嬉しいか~!)

ガチャ…


「まいどあり~何でも屋!」
(↑ズコッ!!着信音か?)

だって変えろって言った
じゃんか~
(↑チョイスが下手!!)


ルルがラララ…
横向きにしたら…
ほらっ!!
(↑はいはい…)


「あのう…誰と話をしてるのですか?」

「あっ!?イヤ…ちょっと」
「お忙しいそうであれば、よそを当たりますけど…」
「イヤイヤ、私にお任せを!!」
「で…仕事は…?」

「あのう…決して笑わないで下さい…」

「笑わない男…零です!」(↑若い女性たがら、何をカッチョつけてんだ?)

「私と一晩夜を明かしてもらえませんか…」

「は…い?」
(↑ドキドキしたか?)

「お願いします!!」

「は…い」
(↑怪しいな?)
(↑お前を見たら、ギャーッ!!ってなるぞ!!)

「よかった…安心した…」

安心って何だ?
一晩夜を過ごすって…
怪しいな…
何かあれば逃げよう…
(↑怖いお兄さんが出て来るんじゃない?)

ヤバいかな?
(↑充分にヤバいぞ!)


一度返事したからな…
イヤだな…
家に行ったら
玄関口で断わろう…


俺は依頼された女性の
マンションに
フェラーリで乗り付けた…

すぐ出るから…
入口近くに停めた…
(↑おい、ヤバそうな車が後ろに停まったぞ…)


ゴクッ…


ドンドン、ドンドン

ぅぁ~あっ!

「兄ちゃん…」
「ちょっと降りろや…」

まさしく…
怖い仕事をされてる
いかついお兄さんが
スゴみきかせながら
俺の顔を覗き込んできた…

「ぁのぅ…ご…ょぅ…けんは?」
(↑だから言わんこっちゃない…)
(↑そりゃ…ビビるよな)
ドッキン…ドッキン…

「いいから…降りろって言ってんだ!!」
バックン…バックン…

俺は怖いお兄さんの
指示に従い…(泣)
車を降りた…
高級マンションの入口に
オンボロ軽トラを停めたのが、気に入らなかったのか?
依頼した女性の彼氏なのか…

俺は軽トラの後ろに
腕組みした…
もう一人のお兄さんの
ところに歩いて行った…
ガクガク…ブルブル…


「おい!!兄ちゃんよ!!」

「…は…ぃ…(泣)」

「何で泣いてんだ?」
(↑お前達が原因だろうが~(泣)

車をぶつけたのか?

「これを見ろよ…」

「……!?」

「兄貴がさっきから、気になってたから、教えてやれと言われたんだよ!!」


見ると左後輪のタイヤの
空気が抜けてパンクみたいになっていた…


「おう!お兄さんよ!!」
「すまねぇな!親切にありがとな!!」
(↑アホか?さっきまでビビって泣いてたんだろ?)

「そして、ここはすぐ駐禁切られるからアソコの空き地に停めろや!!」

なんて親切な人達だ!
(↑人を見かけで判断しちゃいけないな!)

さあ仕事、仕事!
(↑断るんだろ?)
部屋は13階の136号室

ピ~ンポ~ン

「はい!!」
「どうぞ!」


うぁあ!!
めっちゃ美人!!
しかも、風呂上がり!!

おっと危ない!
警戒しないとな…


「まことに申し訳ないのですが、所長が依頼を取り下げろってウルサイものですから…」
(↑その調子だ!)

「だから、そのう…」
(↑どうした?負けるな!)
「一晩…無理…です…」
(↑よく言えたな!)


フフッ…
「面白い人!!」
「何でも屋さんは1人でやってるんでしょ?」
「ここでは何だから…」
「リビングにどうぞ!」


「あ…はい…」
(↑すぐ帰れよ…)


「実は…ストーカーに悩まされてるの…」

「なら…警察に通報を!」
「それが…」

「それが?」

「この世の人じゃないんです…」

「するってぇと何かい?」
(↑岡っ引きか?)

「若い男性の霊なんです…」
「私に毎晩来ては、結婚を申込んで来るんです…」
「で、今夜迎えに来るって…」
「彼氏と別れたばかりで、寂しかったのを、つけこまれたのかも知れない…」
「怖いんです…」
「だから…」
「一緒に居て下さい…」


彼氏が居ないのか~
(↑おい!!)
グフフッ…

「話は分かりました!!」
「私にお任せください!」

俺には天魔がいるんだ
楽勝!楽勝!


やがて…
夜はふけて行き
姫はベットに
(↑今までのあだ名と違うんじゃね?)


寝室には、
眠りの森の美女がベットに
(↑やっぱり、えこひいきだ!)

そして俺は
ソファーに座った

30分後…
眠りの森の美女は
軽い寝息をたてていた…


1時か…

イカン…
(↑何考えてる?)

ヤバい…
(↑気は確かか?)


急激な睡魔に襲われた
部屋の空気が変わった

アイツか…

俺は、
ボールペンを取りだし
自分の太ももを刺した!!


う~痛って~!
痛みが、眠気を吹き飛ばし、姫はうなされていた…

横に紋付き袴を来た男
姫の横にいたかと思うと
スッーと空中を滑る様に
移動し寝ている姫に
覆い被さった…


「おい!!ヤメろ~!」
「お前の相手は俺だ!」
「分かったら離れろ~!!」

姫はさらに呼吸が荒くなり苦しみ出した!!

クソッ!

ソファーから立ち上がり
俺は、姫のベットへ…


「ま、またか…」
金縛りにかかった…


早くしないと…
姫の命が危ない…


「天魔~!!」
「居るんだろ?」
「何とかしろよ!!」
「天魔~!!」
「居ないのか?」
「この少年とんま~!!」


おい!!
居ない…

クソッ!
自力でヤレってか?


ありったけの力を
出しても動かず…


「おい!!お前!!」
「俺が怖いんだろ?」
「俺はそいつの彼氏だぞ!!」
「男なら…腕ずくで来いよ」


紋付き袴を着た男は
姫の首を絞めるのを止め

俺の首を絞め始めた…

ウグァッ~

コイツ殺意の塊じゃねぇか…

姫は…

手遅れだ…っ


俺は…


体の力が抜けて
そのまま…

倒れた…







(…零…大丈夫か?)
(零しっかりするんだ!!)


少年とんま…
遅いぜ…


なんじゃここは…

目まぐるしく目の前で
時間がさかのぼっていた…

平成から昭和へ
昭和から大正へ
大正から明治へ
明治から江戸へ

建物や人、風景までもが
逆行して行った…


「何が起きてるんだ?」
(零よ、アレを見てみろ)

「あ、アイツか!」
「ぶっ飛ばしてやる!!」

(まぁ待て…)


ソコには武家の身分のアイツと、
姫?
町娘の姫が
結婚の約束をしていた…


ん?

アレは…

それを見ていたアイツの
家臣が、身分の違いの
2人を引き裂く為に


あっ!!
家臣が町娘を斬りすてた…

それを目の当たりにした
アイツが家臣を斬り
そのまま自害した…

2人は手を強く握り…
来世で夫婦になろうと…



「おい!!少年!!今回は変身しないのか?」

(必要はない。ここは時空間じゃ…2人の魂は我が預かる…)
(女は殺されたが、この世で輪廻転生を繰り返したが、男は自害ゆえに地縛霊となりこの地に縛られていたんじゃ…)
(町娘の魂はこの者として生まれ変わり、導かれるように、ここに来たんじゃ…)

「どうすれば?」

(零よ今すぐ戻れ!)
(手遅れになるぞ!!)


うおぁあ~!


戻れた!!

姫は?


アレっ?

居ない…


何処だ…


「どうも…」

スゲ~イケメンだ…(泣)


「また、胸騒ぎがして駆け付けたら、アンタが気絶してたんだ…」


「もしかして…彼氏…さ…ん?」

「コイツは睡眠障害がひどくてね…」


「あ、どうも便利屋ですけど。彼氏君よ…俺も男だぜ!何で落ち着いてるんだ?」

「便利屋さんもソッチ系?」

「はぁ?」

姫が来た!!
説明しろよ~!
イケメンをイケメソにするぞ!


「ごめんなさい…」
「私、元男なんです…」
「ニューハーフで~す!」
頭が真っ白になった…


(´Д`)


輪廻転生は男が必ずしも
男に転生するとは限らない…



ベフッ…
(↑意味分からん!)



第五話 終
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