蜜愛シンドローム ~ Trap of Masato ~
3.初詣
週末の土曜日。
絢乃はいつもの時間に雅人の家に向かった。
1月の横浜は海風が冷たく、外にいるとあっという間に体が冷えてしまう。
『お待ちしておりました、お入りくださいませ』
カシャンという音とともに門の鍵が開く。
絢乃は門をくぐり、中庭の方へと歩いて行った。
と、母屋の玄関のドアが開き、家政婦達が顔を見せる。
・・・なんか、デジャヴが・・・
絢乃は思わず足を止めた。
そんな絢乃を家政婦達は例の母屋の小部屋に引きずり込む。
「さ、絢乃さま! 今日も腕によりをかけてお綺麗にして差し上げますわよ!」
家政婦達は絢乃をいつもの通りに椅子に座らせ・・・
かと思ったら、立たせたまま、絢乃の服を引っぺがしていく。
ヒィィと思う絢乃に、白い襦袢が着せ掛けられた。