蜜愛シンドローム ~ Trap of Masato ~




事態の収拾、って・・・

雅人の言葉に、絢乃は目を見開いた。

もちろん、自分にできることがあれば何でもする。

どうしたら償えるのかわからないが、もうそうするしかない。

絢乃は顔を上げ、口を開いた。


「わかりました。・・・私でできることなら、何でも・・・」


と言った絢乃に。

雅人はいつもの表情でさらっと告げた。



「───お前には、俺の婚約者になってもらう。当面の間、な」




< 13 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop