蜜愛シンドローム ~ Trap of Masato ~
事態の収拾、って・・・
雅人の言葉に、絢乃は目を見開いた。
もちろん、自分にできることがあれば何でもする。
どうしたら償えるのかわからないが、もうそうするしかない。
絢乃は顔を上げ、口を開いた。
「わかりました。・・・私でできることなら、何でも・・・」
と言った絢乃に。
雅人はいつもの表情でさらっと告げた。
「───お前には、俺の婚約者になってもらう。当面の間、な」