蜜愛シンドローム ~ Trap of Masato ~
2.初めてのパーティ
土曜日。
絢乃は雅人に言われたとおり、先週と同じ時間に雅人の家を訪れた。
インターホンで名前を言い、門をくぐって離れの方に向かう。
・・・と。
「絢乃、こっちだ」
正面の母屋の玄関から雅人が顔を出した。
ん? と思いながら絢乃は母屋の方へと向かった。
今日はどうやら離れで勉強するわけではないらしい。
などと思っていた絢乃だったが。
「急いで身支度をさせてくれ」
「畏まりました、雅人様!」