蜜愛シンドローム ~ Trap of Masato ~
「・・・っ!」
「取ってやる。大人しくしていろ」
雅人の手が首筋に触れる。
その感触に、絢乃は体の芯がゾクッとするのを感じた。
───初めての感覚。
ぴしっと背筋を強張らせた絢乃の後ろで、雅人の手が器用にネックレスから髪を解いていく。
その手の感触に、胸がドキドキする。
顔が真っ赤に染まっていく。
やがて雅人の手が首筋から離れた。
「取れたぞ」
「・・・ありがとうございます」
絢乃は顔を真っ赤にしたまま雅人の方を向いた。
・・・なんだか恥ずかしい。