蜜愛シンドローム ~ Trap of Masato ~




雅人はいつもと同じ冷静な声で言う。

・・・頼みたい仕事。

首を傾げた絢乃に、雅人は電話越しに言った。


『来週の土曜、いつもの時間に来てほしい。詳細は当日説明する』


雅人は淡々と言う。

───その、感情の感じられない声。

絢乃はその声を怪訝に思いながらも、了解の旨を伝え、パタンと携帯を閉じた。



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