蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
「あまり暴れない方がいいぞ。痛い思いをしたくなければ、おとなしくしていろ」
「な・・・何を・・・っ」
絢乃は目を剥き、卓海を見た。
・・・何がどうなっているのかわからない。
けれど、このままではとんでもないことになる。
そんな予感がする。
絢乃は素早く身を起こし、ベッドから降りようとした。
が、卓海が絢乃の腕を引いてベッドの上に引き倒す。
「・・・お前は本当に、言うことを聞かない道具だな・・・」
うっすらと笑い、卓海は言う。
・・・その瞳によぎる、切なさと熱情。
絢乃は瞳越しに流れ込む感情に、胸がきゅっと痛むのを感じた。
卓海はそんな絢乃の両耳の脇に肘をつき、絢乃の頭を押さえこむ。